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名誉感情|法律用語解説

名誉感情とは、人が自己自身の人格的価値について有する主観的な評価を指します(最判昭和45・12・18 民集24巻13号2151頁)。

インターネットの誹謗中傷がこの名誉感情を侵害するとして、発信者情報の開示が認められることがあります。

名誉感情侵害が違法となるのは、「社会通念上許される限度を超える侮辱行為」である場合に限るとされます(最判平成22・4・13民集64巻3号758頁)。そのため、「バカ」とか「クズ」といった侮辱でも、それが一度きりであれば違法と認められる可能性は低いでしょう。一方、あまりに辛辣であるとか下品な表現の場合は、一度きりの投稿でも違法になります。

誹謗中傷が事実の指摘に該当する場合は名誉毀損、意見や感想の場合は名誉感情侵害を検討することが一般的です。

意見・感想による誹謗中傷の例
  • ○○さんの顔がいかにも整形顔でキモ過ぎるw
  • ××さんは明らかに知的障害でしょ
  • △△さんは片親だから常識がないんだよ

 

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弁護士 渡辺泰央
弁護士 渡辺泰央
弁護士。上智大学法学部国際関係法学科、東北大学法科大学院卒業。2010年司法試験合格。2012年弁護士登録。第二東京弁護士会所属(登録番号:45757)。 インターネットの誹謗中傷・著作権関連事件の実績多数。トレントなどのファイル共有ソフトの利用やソフトウェアの不正インストールに関するケースも数多く手掛ける。