コラム

03-6773-8180
平日 10:00~18:00

ほかのWEBサイトの文章を参考にして記事を書いてもいいの?

やっと、サイトの構成が決まりました。
あとは記事を書いたりするだけです。

一段落ですね。お疲れ様でした。

でも、これからが大変じゃないですか? コンテンツを充実させないと、魅力的なサイトにはなりませんし

そうなんですよ。ただ、ネタを全部自分達で考えるのは限界があって。

それで、類似サイトのコンテンツを参考にしようかなと

ああ、いいんじゃないですか。

そういう時って、著作権的にどこを気を付ければいいですか?

そうですね・・・
著作権で保護されるのは「表現」だけって話でしたよね。アイデア」は保護されない。

なので、参考にするのは取り上げる“内容”までというところでしょうか。

ええと? ちょっと良く分かりません・・。

簡単にいえば、トピックは同じでもいいということです。
ニュースサイトなら、他サイトで取り上げている出来事と同じ出来事を取り上げてもいい。
何かを解説するサイトなら、他サイトで既に解説されているものと同じ事項を解説してもいい。みたいな感じです。

んーと・・・。

つまり、「何についての記事を書こうか」っていう程度なら、他と同じであってもいいってことですか?

その通りです!!

ただ、まんま記事をコピペしたり、似たような文章で書いたりすると、著作権侵害になり得ます。

そこまでいくと表現」まで真似しちゃうことになるから??

そうです。

だから、「何について記事にしようか」っていう“ネタ”は他を参考にするとして、それを自分なりの文章にすれば、立派に適法な記事になります。

わかりました。

そうすると、ネタ探しに困ることは少なくなりそうですね。

だと思います。

ただ、毎回同じところからネタを引っ張ってくると、他の問題も起こってきちゃいますので。

分かってます。そこは大丈夫です。

どうしても他サイトと同じ文章を載せたいと思ったら、「引用」とかも検討してみてください。

あとは作者の腕次第なので、どんどんいい記事を作っていってくださいね。

【解説】

(1) 文章はどこまでなら参考にしていい?

著作権で保護されるのは、実際に表れた表現」に限られる、という話は前に説明しました。
表現」に至る前の「アイデア」や「事実」といったものは、著作権で保護されないという話です。

このような話は、サイトを作るときにも大きく影響してきます

どういうことかというと、サイトで取り上げるトピックが同じということだけでは、著作権侵害にならないのです。
なぜなら、「どういう内容を取り上げるのか」といったこと自体は「アイデア」の域を出ないからです。

 

(2) 表現まで真似てしまうとアウト

もっとも、同じトピックを取り上げるとしても、それをどのように表現するか独自に考えなければなりません。
コピペをしたり、同じような文章を作るなどして「表現」まで同じにしてしまうと、著作権侵害となってしまいます

 

(3) ごくありふれた表現の真似ならどうか?

ごくありふれた表現」の限度で表現が同じであるというのであれば、著作権侵害にはなりません。

ただ、「ごくありふれた表現」と判断されるものであっても、何行にもわたって表現を真似してしまうと、著作権侵害のリスクは高まります
単純な文章の真似でも、その文章の“順番”や“運び”に表れた「作者の個性」を真似したと認められる可能性があるためです。

どうしても他サイトのコンテンツなどをコピーしたい場合には、「引用」などを利用することで、自分のサイトに取り込むこともできます。
他サイトのコンテンツを利用することで、より良いサイトが作れると考える場合は、(一定のルールはありますが)こういった手段を検討することになるでしょう。

 

(4) 毎回同じサイトからは控えよう

なお、一つのサイトのトピックを毎回参考にしたりして、取り扱うトピックがほとんど同じになるような場合は「編集著作物」の複製として著作権侵害になる可能性があります

また、そこまでいかなくても、毎回ネタを同じところから持ってくるのは社会的に避難されかねません。

このようなケースは多くはないと思いますが、念のため注意しましょう。

 

弁護士への法律相談(初回30分無料)はこちらから。

AUTHORこの記事を書いた人

弁護士 渡辺泰央

弁護士。上智大学法学部国際関係法学科、東北大学法科大学院卒業。2010年司法試験合格。2012年弁護士登録。第二東京弁護士会所属(登録番号:45757)。 インターネットの誹謗中傷・著作権関連事件の実績多数。トレントなどのファイル共有ソフトの利用やソフトウェアの不正インストールに関するケースも数多く手掛ける。

関連記事

CONTACTお問い合わせ

ご質問やご相談については、まずはお問い合わせフォームから、お気軽にお問い合わせください。