コラム

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歌詞の一部を切り取ったフレーズはサイトで使ってもOK!

そういえば、歌詞ってあるじゃないですか。

いい感じのフレーズとか、サイトの文章に使いたいんですよ。

いいんじゃないですか。

でも歌詞にも著作権ってありますよね?

ええ、著作権は認められるでしょうね。

じゃあダメじゃないですか。

いや、別にそういう訳ではないですよ。
確かに、歌詞全体に著作権は認められると思います。
でも、その一部を切り取ったからといって、それにも著作権が認められるという訳ではありません

え? 意味が分からないんですけど。

ええとですね・・。小説とかにもいえるんですけど、文章単位で抜き出したらありふれた表現だってことあるじゃないですか。
例えば、「女々しくて辛い」とか「会いたくて震える」とか、言葉としては面白いですが、その部分だけ見たら良く使う言葉の組み合わせじゃないですか。

確かに。

なので、歌詞から一部を切り取っても、その結果が「ごくありふれた表現」だったりしたら、著作権を気にせずに利用していいってことです。

なるほど・・。でもやっぱりなんか違和感はありますね。

そうですか?もしかしたら、歌詞全体には著作権が認められるので、それに引っ張られているかも知れません。
歌詞には著作権が認められるから、そこから切り取るのもあんまり良くない、みたいな。

そうかも知れません。

どうしても気になるようだったら、やっぱり「引用」にして使うとか、あとは権利者に許諾をもらうことになるでしょうね。

ちなみに歌詞について許諾を取ることになったら、作詞した人にお願いすることになるんですか?

基本はそうですが、メジャーな楽曲は著作権管理団体にお願いすることがほとんどだと思います。

・・・なんですか? 管理団体?

曲の著作権を一括管理する団体です。

JASRACとか、聞いたことないですか?

あー、聞いたことあります。

そういう団体が歌詞についても管理していることがあるんですよ。

なので、歌詞の許諾を考えたときは、まずそういう団体が管理しているかどうかを考えることになります。

【解説】

(1) 歌詞には著作権がある

歌詞には著作権が認められます

そのため、歌詞全体を無断コピーするなどの行為は、「私的使用のための複製」などに当たらない限り、著作権を侵害してしまいます。

 

(2) 歌詞の一部を切り取ったときは?

歌詞全体には著作権が認められますが、歌詞を構成する文章の一つ一つにはありふれた表現が多くあります。
そのため、歌詞の一部を切り取ったからといって、それにも著作権が認められるとは限りません

切り取った文章だけを見たとき、そこに「作者の個性」が認められなかったり、「ごくありふれた表現」に過ぎない場合には、著作権がないものとして利用しても問題ないのです。

もっとも、どういう文章をどの程度抜き出せばアウトか、というのは場合によります。
一般的には、切り取る量が多いほど、また切り取る文章が特徴的であるほど著作権侵害になる可能性は高まるといえます。

ケースバイケースの判断になってしまいますので、迷ったら専門家に相談してみましょう。

 

(3) 著作権のある歌詞を利用する方法は?

著作権が認められる範囲の歌詞を利用する場合は、法的に許された方法行わなければなりません。
そのためには、権利者から許諾を得るか、「引用」として利用するなどの方法が考えられます。

日本の楽曲は、JASRACなどの著作権管理団体に管理を任せていることがほとんどです。
歌詞に関しても、そのような団体が管理していることが多いです。

そのため、歌詞について利用の許諾を得る場合には、著作権管理団体に問い合わせる必要があるでしょう。

なお、どの団体がどの楽曲を管理しているかを調べるには、各団体のHPで検索することもできます。

 

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AUTHORこの記事を書いた人

弁護士 渡辺泰央

弁護士。上智大学法学部国際関係法学科、東北大学法科大学院卒業。2010年司法試験合格。2012年弁護士登録。第二東京弁護士会所属(登録番号:45757)。 インターネットの誹謗中傷・著作権関連事件の実績多数。トレントなどのファイル共有ソフトの利用やソフトウェアの不正インストールに関するケースも数多く手掛ける。

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