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【10代のためのネット法律相談】自分の書きこみについて携帯の会社から手紙が届いたときは

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今回の質問


私の書きこみについて、携帯の会社から手紙(「意見照会書いけんしょうかいしょ」といいます)が届きました。

その手紙をみると、誰かが、私の書きこみについて、「開示請求かいじせいきゅう」をしている(つまり、書きこんだ人の名前や住んでいるところを教えろと言っている)ようです。

私の名前や住んでいるところは必ず知らされてしまうのでしょうか?

 

回答


意見照会書いけんしょうかいしょ」を受け取った人は、誰でもびっくりするものです。

まず大事なことは、あせらないことです。

 

書きこんだ人のことを誰かが知りたがっているからといって、必ずしもあなたの名前や住んでいるところが知らされるわけではありません。

 

ただし、「開示請求かいじせいきゅう」する人の立場に立って考えると、この「開示請求かいじせいきゅう」を行うことは簡単かんたんではありません。

開示請求かいじせいきゅう」は、弁護士に相談して、お金を払って行うことが普通だからです。

つまり、開示請求かいじせいきゅう」をしている人はかなり本気で怒っていることは間違いありません。

 

開示請求かいじせいきゅう」は、法律の問題です。

あなた一人で解決できるものではありません。

そのため、まずは信頼できる大人に相談しましょう。

 

また、法律問題ですから、相談した大人の人と、一度弁護士に相談することをおすすめします。

意見照会書いけんしょうかいしょどう返事をするかによって、その後の流れが大きく変わってくるためです。

弁護士に相談することで、どのように返事をすべきか、また、今後どうなっていくかなどを確認できます。

 

 

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渡辺 泰央
渡辺 泰央
弁護士。上智大学法学部国際関係法学科、東北大学法科大学院卒業。2010年司法試験合格。2012年弁護士登録(第二東京弁護士会)。 ウェブサービス、スマートフォンアプリをはじめとするIT関連、デジタルコンテンツ関連案件の訴訟、紛争や意見書作成、契約書作成、著作権侵害性リサーチなどを得意とする。