Googleマップは非常に便利なサービスです。
しかし、検索エンジンで店舗名や会社名を検索しただけで、評価の星の平均点やクチコミが自動的に検索結果に表示されてしまいます。
この表示による影響力は決して小さいものではありません。
そして、投稿されたクチコミの中には誹謗中傷ともいえるものもあり、これが店舗や会社に被害を与えていることがあります。
そこで今回は、問題のあるクチコミ(レビュー)に対する、ウェブフォームからの削除申請の手順を解説していきたいと思います。
① 削除申請フォームはどこにある?
削除申請は、インターネット上で行います。
削除申請フォームの入り口は複数ありますが、基本的にはここで紹介する2つを把握しておけばよいでしょう。
1 Googleマイビジネスから
もしあなたの店舗や会社がGoogleマイビジネスを利用している場合は、Googleマイビジネスの管理画面から削除申請フォームにたどり着くことができます。
ログイン後に表示される管理画面の左側にメニューバーがありますので、「クチコミ」をクリックしましょう。
そうすると、店舗や会社に対して投稿されたクチコミが表示されます。
削除申請の対象になるクチコミの右上部分に、・が3つ縦に並んでるところがあるので、そこをクリックすると、「不適切なクチコミとして報告」との文字が現れます。
これをクリックすることで、削除申請フォームに移動することができます。
なお、Googleマイビジネスから申請した方が、削除が成功する確率が高いといわれています。
そのため、基本的にはここから削除申請フォームにいきましょう。
2 検索結果から
店舗名や会社名を検索すると、検索結果の右側にその店舗や会社の情報が表示されます。
こちらに、評価の星の平均点が表示されており、その右側に「Googleのクチコミ」とあるので、こちらをクリックします。
そうすると、クチコミ一覧が表示されます。
削除申請の対象となるクチコミにマウスポインタを近づけると、旗のようなマークが現れます。
これをクリックすることで、削除申請フォームに移動することができます。
② 「このクチコミの問題点」は何を選ぶ?
5つの項目が現れますので、削除申請の理由に該当するものを選びましょう。
事実無根であったり、不当なクチコミであると考える場合は、一番下の「法的問題」を選びましょう。
③ 「Google からコンテンツを削除する」では何を選ぶ?
次に表示されるのは、「Google からコンテンツを削除する」です。
このページでは「お調べになりたいことを入力してください。」の欄の「法的な問題: まだ記載されていない法的な問題」をクリックしましょう。
その後、下にある「リクエストを作成」をクリックしましょう。
④ 「法律に基づく削除に関する問題を報告する」の各フォームを埋める
基本的には、各項目の指示にしたがって情報を入力していけば問題ありません。
最も入力に困る項目は、「上記の URL のコンテンツが違法であるとお考えの理由について、可能な限り具体的な法律の条文を引用し、詳しくご説明ください。」だと思います。
これについては、クチコミの内容によってケースバイケースとなります。
基本的には、クチコミの内容が店舗や会社の社会的評価を下げるものであって、かつ、その内容が真実ではないことを説明することになると思われます。
(文章例)
このクチコミには、「○○」と書かれています。このような記載は、当社が△△であるという印象を一般読者に与えるものです。そのため、このクチコミは当社の社会的評価を低下させるものといえます。
また、このクチコミに記載された「○○」という事実は、真実ではありません。真実でないといえる理由は、□□だからです。
虚偽の事実を公開することによって人の社会的な評価を低下させることは、刑法230条の名誉毀損罪に該当するものです。
以上の理由から、このクチコミは違法であるということができます。
すべての項目を埋めたうえで、下の「送信」ボタンをクリックすれば削除申請は完了です。
削除されるまでの時間はどれくらい?
ケースによって違いますが、2週間から1か月程度かかるという印象です。
申請に対してGoogleがどのように対応したのか、Google社から通知が来ることはありません。
そのため、しばらくしてクチコミが削除されていれば成功ですし、1か月以上たっても削除されていない場合は、Googleは申請を拒否したと考えることになります。
まとめ
以上が、Googleマップのクチコミについて削除申請を行う手順です。
もし文章作成に自信がないとか、一度自分でやってみたけどうまくいかなかった、という方は、ぜひ一度弁護士に相談してみてください。
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